自転車を『トウクリップペダル』に改造した。

この記事は、BOOKMARKS『60歳からの青春』2014年2月9日の記事です。

17年前に購入したMTBにどんなペダルが付いてたかは忘れてしまったけれど、時々ペダルを踏み外すのでちょっと面の大きめのペダルと交換をした。それでもまだ踏み外すので、爪先のところがちょっと引っかかるハーフクリップを取り付けた。



元々はトウクリップペダル用の物で、当時は何故ストラップを付けるのかも考えずに、ストラップを通すところを切り落として、ハーフクリップにして機嫌よく走ってた。昨年の5月頃だったか、箕面の滝前で知り合った友達に、『ペダルは踏むんじゃあなくて、回さなあきません・・・』と教えてもらった。ちょうど日帰りツーリングを始めた頃で、回すのを心がけて走るようになった。それまでは時計の文字盤で言うと1時から5時の間ペダルに力を掛けていたのが、このアドバイスでまあ11時から7時ぐらいまではペダルに力を掛けられるようになった。確かにこの方が、楽に走れる・・・様な気がする。

ところが最近よく見かけるロードバイクは、信号待ちから発信する時、『パチン・・』と小気味よい音を立ててスタートしてゆく。そうか、これがスキーでいうビンディングか・・・!1月の初詣で松尾大社まで一緒に走った仲間のロードバイクも、この『パチン』を装着している。カッコいいなぁ・・・!でも、外すの忘れてひっくり返りそうだし、靴も腐った運動靴では乗れないし、やっぱりいろいろと物入りだなぁ・・・、貧乏ライダーには荷が重い。



ということで、色々と調べてみてトウクリップペダルを試してみる事にした。自転車の道具箱をごそごそ探したら、GTのロゴの入ったトウクリップが出てきた。何故ここに入ってたのかは不明。

残念ながら道具箱にストラップまでは無かったので、ヨドバシカメラで買い求めた。余談だけれど、最近箕面に引っ越したシルベストサイクルには、売ってなかった。そりゃあそうだ、最新のロードバイクに今頃トウクリップペダルを付けるバカもいないだろう。まあ、トウクリップペダルは2~30年までツールドフランスでも使ってたんだから、私には十分過ぎる武器になるかもしれない。

こんな感じに取り付ける事が出来た。

靴を突っ込むとこんな感じになるんだけれど、どうもこのペダルはトウクリップには向かない様だ。ペダルの黄色いプレートのところに、ストラップを通す穴が無い。このまま使い続けると、擦れてストラップが切れるかもしれないなあ・・・。まあ少し走ってみて調子がよさそうなら、ストラップを通す穴を開けよう。黄色い板の材質はアルミだから、何とかなるでしょう。



パッケージの注意事項は、しっかりと読みましょう。一番上は英語だけれど、次はzefalだからたぶんフランス語、次は絶対にドイツ語だ。次は何だ、スペイン語か?もちろん英語を読むと、『前輪の泥除けに、トークリップが当たらないか確認しなさいよ』、次のパラグラフは『どんな状況下にあっても、ストラップをあんまり強く締めちゃあいけないよ・・・』ぐらいの感じかな?



これがパッケージの裏側だけれど、文字が小さくてお年寄りには読めない。写真を写してPCで見れば、ようやく読める。組み立て方や使い方や注意事項が、やたらと回りくどく書いてある。もう少しユーザーフレンドリーに表現できないかなぁ・・・欧米人よ!。

最後の画像です。Dは何を言ってるんだろう?この矢印の向きは何だ? 解説を読んでもよく分からない。Eは靴を抜くときを言ってるのかな? 要するに『何度かひっくり返って痛い目にあって、ちょうど良いストラップの締めの強さとリリースの方法をマスターしなさい・・・』って言ってるんでしょう。さすがフランス人、御親切にありがとうございます。では、これから出陣です。今日はこれにてお終い。

 結果中間報告

翌日、早速毎朝の日課の箕面滝道を駆け上がった。昨日降り積もった雪も朝からの雨で融けてしまい、今朝は滝の前のベンチに誰かが作った雪だるまの残骸が物悲しく座っていた。

果たしてトウストラップの効果はいかに・・・。

結論から言うと、とっても良い感じだ。そのまま引き上げると少し足の裏がペダルから浮く感じがするけど、爪先を少し起こす様にして引き上げると、しっかりとペダルと靴がくっ付いている。

いつもの坂で徐々にギヤーを落しながら登ってみた。なんと、いつもより1段高速側のギヤーで一番きつい坂が登れる。もう少し厳密に言えば・・・。

前ギヤー32T(2速) 後ろギヤー28T(7速) ギヤー比 1.14で登っていた坂を、前ギヤー32T(2速) 後ろギヤー24T(6速) ギヤー比1.33で楽に上がれた。この差は大きいぞ、780円の効果は絶大、暗峠もなんのその・・・、とはいかないか!まあ今日は初日だから、頑張って練習して慣れてくれば、もう少し走れるかもしれないなあ・・・。

良いことばかりではありません。悪いと言うほどでもないけれど、発進してペダルに足を乗せる時に、ペダルの重量バランスの関係でペダルの角度が垂直以上に回っている。何時の調子で乗せたら、靴がペダルの裏側に乗ってしまう。まあ、慣れればどうということは無いかもしれない。ストラップはそんなに強く締めていないので、外す時もちょっと後ろに抜くようにすれば、簡単に靴は抜ける。私の様に、あまり財政が豊かではない自転車乗りにはお勧めですよ!

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