『二人の冒険家』トークショーを聞きに行った。

大輔さんから『三輪バギーの勝彦さんとトークショーをやるから聞きに来て・・・』と、お誘いがあった。どんな話が聞けけるんだろうかと、いそいそと出かけた。



場所は天満のライブハウス。大輔さん勝彦さんのファンの方や、冒険仲間や、冒険に興味を持った人や、色々な事に挑戦している人たち20人近くが集まってきた。



左が大輔さんで、右が勝彦さん。トークショーだから二人の楽しい掛け合いで進むのかと思っていたら、進行役が促してもこの二人なかなか喋らない。参加者の自己紹介や質問攻めで、ようやくトークショーは盛り上がってきた。半分は、参加者が喋ってるようなトークショーだった。二人のお話もさることながら、参加した多くの人たちも、色々なことに挑戦していることが素敵だった。



世の中には書道家や建築家など『家』が付く名前の職業の人は多いけれど、一番お金に結びつかないのが『冒険家』のように思う。冒険という事が、それほど社会的に価値を認められていないのが現実で、ほんの一握りの人を除けば『遊び家?』ぐらいにしか評価されていないと思う。

そこで、二人にこんな質問をしてみた。

『ほとんどの普通の人が歩く広い道から、冒険という脇道に入ろうとした、最も大きな理由は何・・・?』 男の子ならなおさら、夢や冒険にあこがれた子供たちは多いと思う。大人になり、世間のシステムの中で暮らすようになると、ちょっとやそっとの勇気だけでは、脇道に入ることはできない。

大輔さんの話:

『あんまり深く考えたことは無かったけれど、今までに何人もの人が自転車で世界を走っている。それなら僕にもできるんじゃあないかと思った。知らない世界を自分の目で見てみたい、色々な人に出会ってみたい・・・、そんなとこかなぁ。』

大輔さんらしいなと思った。子供の頃の夢をそのまんま持ち続けて脇道に入ったら、11年間15万キロを走ってた。そんなところだろうか。

勝彦さんの話:

『・・・・捨てる勇気かな!今持ってるものを持ち続けていると新しいことは起きないけれど、一度全部捨ててしまったら、新しい世界や出会いや新しい仲間がどんどん増えてくる。狭いと思ってた脇道も、自分のやり方で広くすることもできる』

勝彦さんとはつい先日、JACCの定例会議でお会いしてその後HPやブログで活動の一端を覗かせてもらっただけだった。『捨てる勇気か・・・!』なるほどなあ、直接色々なお話を聞けて、本当に良かった。

お二人さん、もしも私の聞き違いがあったらごめんなさい。あまりにひどい誤りがあったら、直します。

自分はと言えば、決して後悔なんかはしていないけれど、『たった2か月間だけ脇道』にそれて、またほぼ同じ元の道に戻ってしまった。60歳の峠道を越えたとはいえ、まだ脇道に入り込める環境は揃っていない。でも、このような素敵な人たちと束の間でも過ごすことが続けば、いつかは素敵な脇道が見えてくるかもしれない。



ライブハウスの北を流れる、天満川です。西(左の方)へ行くと中之島で、もっと行くと土佐堀川安治川を漂って海まで出られる。



大音響で音楽を流す観光船は上流をめざし、外輪船(擬き?)は中之島方面に進みます。ライトアップもされて、この辺りも綺麗になったもんだ。さて、日常に帰りましょう。

コメント / トラックバック 4 件

  1. アドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦 より:

    ご紹介いただきありがとうございました!

    先ほど御礼のメールを送らせていただきました。

    文中にある天満川は大川ではないでしょうか?

    また次回の企画にご期待ください!

  2. カズ爺 より:

     このようなライブが有ることは知りませんでした。
    身近に存在する冒険家2名のお話、何時も興味がありうらやましく思っています。
    勝彦氏曰く「捨てることから、新たな事が始まる。」名言ですね。
     実は、全ての人が冒険かなのかもしれません。
    サラリーマン生活は安心な生活と思われていますが、実は毎日冒険しているのではないでしょうか?只、少しくらいの失敗で、生命の危機は有りませんが、生活の基盤が崩れることは日常茶飯事です。
    彼ら2人も、少しの失敗で生命の危機に至る確率はサラリーマンより少し多い事が冒険であれば、リスクの高い生活者は冒険家に属するのかも知れません。
    只、大輔氏のように世界制覇を成し遂げた大冒険家が、今後の実社会に復帰する事は大冒険であるような気がします。

  3. だいすけ より:

    2005年陸上女子14種競技日本最高記録を達成された高橋史恵さんや、北極に25年間通い続けている犬ぞり冒険家山崎哲秀さん、世界180数カ国を旅されている久本健二さん、プロのミュージシャンなど、私の想像もつかない経験をされていて、一人で講演をされるような方々に見守られて恐縮でした。各方面で素晴らしい体験に今もチャレンジされている皆さんと出会えてとても有意義な時間を過ごさせていただきました。

  4. にわ まこと より:

    カズさんはご存知と思い込んでました。広報担当としては失格ですね、すみませんでした。これからは、掲示板などを活用して、情報の一元化をします。追手門50周年記念事業『夢への挑戦』は、先ほど掲示板に書き込みました。

コメントをどうぞ