‘テクニカル・メカニカル・セーフティ’ カテゴリーのアーカイブ

たかが3mmされど3mm、ARAYAの回答。

2014/09/25

先日、『自転車の泥除けを取り付けた』を書きました。その時の写真の一枚が・・・



・・・・これです。自転車でなくてもメカに詳しい方なら気が付くと思うけれど、フェンダーを固定している弛み止めナットが、あまり良い状態ではありません。拡大すると・・・・



・・・こんな状態です。このナットはナイロンナットと言って、弛み止めの機能を持ったナットです。ナットのネジ部の最後の所をナイロン(写真では白色)にして、弛み止めの機能を持たせています。ところが写真でも分かるように、ボルトの先端がナイロンのところまで達していません。ボルトがあと3mmぐらい長くないと、弛み止めには届きません。すなわち弛み止めの無い、普通のナットと同じです。

これはちょっとまずいんじゃないかと思って、輸入代理店のARAYAに、写真を添付して問い合わせてみました。メールの内容を転記してはいけないとは書いていないけれど、倫理上どの部署の誰が返答したかまでは書きませんが、その回答の要旨を以下に示します。

  • ご指摘の点、状況は確認しました。
  • キットの内容が普通のナットであれば、このような指摘は無かったと思います。
  • ダルマネジのボルトは特殊なボルトの為、長さを改めるのは難しいです。
  • 他の泥除けと比べると、この部分はかなり締結力は強いです。
  • 自転車は弛んだ場合に問題が想定される部位は、大きなネジでかなりの固定力で締めています。
  • ドロヨケステーに限らずその他の部分は、定期点検と増し締めが必要です。
  • 他のブランドの自転車も、同じです。
  • 自転車は時々不思議な部分を感じます。フロントディレーラーのように、塗装の部分にバンドで部品を取り付けたり・・・・
私が自転車のメカに対して素人なので、こういう事をメーカーに質問してしまうのかなぁ・・・。部品の機能の一部が、十分に機能しないような寸法の取り合いをしていて、『自転車は時々不思議な部分を感じます・・・・』と言われても、どうすりゃあいいんだろう。『キットのナットが間違ってました・・・』と言って、普通のナットを送ってくれば、それはそれで筋は通るんだけれど。

トラックや建設機械の世界にいたから余計にそう思うんだけれど、その世界で同じような事をやらかしたら、即刻国土交通省にリコールの届を出すよ! 3mmでも、許してくれないもの。自転車の製造品質は、摩訶不思議な世界です。走行中にステーが外れて前輪に絡まったら、やっぱり 『貴方は、ちゃんと出発前に点検しましたか!』って、笑われるんだろうか。つんのめって天国まで直行していたら、笑われてもかまわないけれどね。

にわ まこと 記

GT マウンテンバイク『整備』も大詰め。

2014/09/05

1996年に通勤用として購入したGTマウンテンバイク。新しくやってきた自転車に負けない様に、自転車の勉強も兼ねて色々と修理や整備を重ねてきた。そして多くの自転車の先輩にも、色々と教えていただいた。

整備も、そろそろ大詰めになってきた。今回は擦り減ったタイヤを新しくして、ハンドル周りも一新することにした。そして、教訓としては悪くなってから整備をするんやぁなくて、予防的に早め早めの整備が大事だという事を、多くの先輩から学んだ。



早速、『倒立台』の登場です。これを使うと、タイヤの脱着が簡単です。このスリックタイヤは、もうどれぐらい走ってるんだろうか?10,000㎞ぐらいかな・・・。スリックタイヤなので元々溝がなく、どれぐらい減ったのかがよく分からないけれど・・・・



タイヤ表面から小さな石や鉄片を穿り出すと、すぐそこにワイヤーブレードが見える。もう、交換してやりましょう。



上を見ればきりがないけれど、選んだタイヤはCBA あさひオリジナルの、ハーフスリックタイヤ26×1.75で、お値段は2100円。最近時々舗装道路から離れる事があり、このタイヤなら、舗装もそこそこ軽く走れそうだし、土の上でタイヤが横にズリッとなる事も少しは助かるかもしれない。



はい、中のチューブ(SCHWALBE950円)も思い切って新しくして、タイヤの交換作業は完了です。お次は、ハンドル周りを少しばかり触ってみることにした。



ステムは錆が結構出てるし、グリップは擦り減ってパッとしない。さて、作業の開始です。ここで登場したのが・・・・



・・・・ハンドル固定台です。前に出てきた倒立台にちょっと改良を加えて、『倒立台兼ハンドル固定台』になりました。つい先ごろ、Kinoさんに自転車の『倒立台』を教えていただいて作ったら、同じくブログの自転車の師匠山賊総業さんから、ハンドルの固定台を紹介して頂いた。山賊さんのは、ロードバイク用の『前輪固定台 兼 整備台(倒立台)』は・・・



これが、前輪固定台です。なかなか、枯れた木の感じが良いですよね。そしてこの固定台を使って・・・・



同じ切欠きにハンドルを入れると、倒立台になります。確かに・・・、タイヤの幅とハンドルの径が同じぐらいのロードバイクなら、絶対にこの方が良いなぁ・・・。さて、作業に戻りましょう。



一番痛んでるのが、ステムです。今はほとんどがアルミダイキャストで作られているけれど、このステムはスチール製です。塗装のやり直しは、また後日に挑戦するとして・・・・・



ほぼ同じ寸法の、grunge gatewayの市販品ステム(2980円)と交換することにした。



ハンドルバーは、今度はメイクまで落とさない様に注意して、クランク同様に台所用ホーミーで磨いた。さて、組み立てていきます。



シャフトにステムを入れたら、アレ?ステムのボスの長さが違うのか、シャフトが飛び出してしまった。苦しいときの『銀輪亭』頼み・・・、電話をしてみたら、『たぶんあると思うよ・・・』という事で、早速スリーブを頂いてきた。本当に金にならない客だ!



ハイ、綺麗に組み付けができました。



グリップは自分の手には長すぎるので、20mmカットした。



ハンドルバーも、試しに全長で90mm短くしてみた。MTBの様なハンドル操作はほとんど必要ないし、荷物を積んでのツーリングだったら、これぐらいの方が扱いやすいかもしれない。



ハイ、組み立て完了です。ハンドルが短くなって、グリップがワンポイントの赤になっただけで、全然違う自転車に見えてしまう。これで、走る気が湧いてきた、単純な私でした。



ところで取り外したステムをよくよく見ると、面白い構造をしている。側面のボルト1本を絞めるだけで、何と表現したらいいのかわからないけれど、パイプの一部が内側に締まって、ステムをしっかりと固定する。この構造だと、自転車を格納するときにハンドルの角度を簡単に変えることができる。ぜひ、塗装をやり変えて、使えるようにしてやろう。

整備ばかりしていても仕方がないので、さあしっかりと走って遊びましょう。

MTBの修理も大詰め、『クランク』の交換。

2014/09/01

今年の2月の『事故』以来、長年怠けていた整備も含めて、少しづつ修理を進めてきた。なかなか手に入らなかったのが、衝突で曲がった左側クランクだった。『ペダルケージ』もクランクの曲がりも直したけれど、クランクは僅かにすりこぎ(歳差)運動をしていた。なぜ手に入らなかったかというと、2つ目の理由は、クランクの特殊な角穴の開いている向きにあった。



これはギヤー側だけれど、角穴がこんな風に開いている。ほとんどのクランクは、角穴が45°振っている。諦めてすりこぎのまま乗っていたけれど、たまたま宝塚のKinoさんのブログに『サイクリー』という中古のパーツ屋が紹介されていた。我が家から7㎞ぐらいで、とっても近い。さっそく行ってみた。



国道176号線から見た、猪名川の河川敷です。大雨で花火大会が中止になり、たぶんそのあとの大雨が、砂を河川敷に運んだようだ。川西市をあっという間に通り過ぎて宝塚市に入ったすぐのところに・・・・



・・・・・サイクリーが見えてきた。



お店の入り口です。



サイクリーのネット通販で見つけたのでお店にあるかと思っていたら、ありました。待望のクランクセットが、なんと723円プラス税、これはお買い得!



その他、カセットもあるし・・・・・



中古完成車もフレームも置いている。ブレーキシューやチェーンは新品が置いていて、価格はウエパーなんかとそんなに変わらない。『CN-HG40』のチェーンが896円プラス税で売っていたので、ついでに買ってきた。



さて、交換しようと眼鏡をかけてよく観察すると、表面が結構ポツポツと腐食している。アルミは酸に弱いから、雨ざらしで酸性雨にでもやられたのかもしれない。山登りをしている頃、アルミのボトルに梅シロップを入れて持っていったら、リュックの中がベタベタになった事があったなぁ・・・。せっかくだから、綺麗にしてやろう。



最近リムの掃除に使いだした、台所用のホーミーで磨くことにした。



時間をかけて綺麗になったけれど、『FSA』の文字まで消えてしまった。まあいいや、裏側にFSAの浮きだし文字がある。



ギヤー側も変えようと思ったけれど、錆も多くあまり程度が良くないので、左側だけ交換することにした。両方同時に見ることは絶対に無いし・・・。



クランクを抜く工具は、『銀輪亭』から借りてきた。せっかくだからお掃除だけでもと思い、ギヤー側も外すことにした。2面幅が15.8mm。15mmだったらペダルのスパナが使えるのに、あまり好きではないけれど、モンキーレンチで弛めた。



ワァ・・・、こんなに汚れている。手の入りにくい場所はこんなものかな・・・。



BB側も、泥んこ・・・。



お掃除をしたら、こんなに綺麗になった。ここから先を分解するときは、また特殊な工具が必要になりそうだ。今回はここまで・・・。



ギヤーもクランクも、綺麗に掃除をした。



反対側の曲がった方のクランクも、同じ様に外して掃除をしてグリースを塗って・・・



はい、無事取付完了です。



とりあえずの整備は、これにてお終いかな?あとは、かなり擦り減ったスリックタイヤを交換するぐらいだ。

追加情報



四角い穴がこの向きに開いているのは、このSR SUNTOURと今回手に入れたFSAの他に、宝塚のKinoさん情報では、TRUVATIVも角穴の向きが45°振っていないという事です。

以上、クランクの交換作業でした。

自転車整備用『倒立台』、これがなかなか良い!

2014/08/28

宝塚にお住まいのKinoさんのブログ『フレーム塗装の補修 チェーンステー IRIBE』に、『自作 倒立台』が紹介されていた。記事を見て、これいいなあ・・・と思った。良いなあと思ったら、思ってても仕方がない。即やって見るのが我が家の家訓です。



はい、これです・・・、と言ってもどれかわからないと思うけれど、ハンドルの下の黄色い台が『倒立台』です。要するに、自転車を上下逆にする整備用の作業台です。倒立台だけを見ると・・・



こんな感じです。あとで紹介しますが、このままでは普段嵩張るので、折りたたみ式です。この倒立台、初めに想像していたより、遙かに優れものです。何が優れているかというと、普段なかなか見えないところが、恥ずかしいぐらい丸見えになります。



こんな角度から、自分の自転車を見たことがなかった。ほら、こんなに汚れている。



ブレーキシューだって、こんなに良く見える。調整作業も、覗き込まずに楽にできそうだ。



ディレーラーだって、こんな風に見える。



私の場合、ハンドルに色々とくっ付けてるので、そのまんま床に倒立させるわけにもいかない。この台があればあれやこれや外さなくても、ポンと裏返せば良い。



せっかく倒立台を作ったんだから、リムのお掃除でもしましょう。リム全体が見渡せて、とっても掃除が楽にできる。左側で宙に浮いているのは、前回作った『自転車作業台』です。これより、遙かに作業性が良い。前回の作業台は、今後自転車収納ラックとして頑張ってもらいましよう。短い命でした。



はい、本日の作業はおしまいです。パタパタと畳んだら、ほらこんなにコンパクトになります。

自転車整備『倒立台』のお話はここまでです。これ良いなあ・・・、作ってみようかなという方は、以下をご覧ください。

ここんところ天気は悪いし、日本語にならんような英語の翻訳をやったりしてて、ストレスが溜まってた。そんな時は、木工に限ります。なんてったって、雨でも台風でも木工はできます。



何か適当な材料は無いかとゴソゴソ探してたら、このあいだ木工教室で『階段』を作った時の加工治具(塗装べニア)があった。もう階段を作ることもないだろうし、よし!これを利用しよう。



部材を切り出して、ハンドルが乗るところを凹ませて、部品箱から頑丈そうな蝶番を探し出してきた。



ハンドルが乗るコラムのピッチは425mmにした。これならクロスバイクもMTBも、ムスメチャリも奥方チャリにも使える。このままではちょっと不安定なので・・・・



コラムが内側に倒れてこない様に、板をキュッと差し込んで、ハイお終いです。



差し込んだだけで大丈夫かなと思ったけれど、蝶番が結構しっかりしているので、実際に自転車を載せて揺すってみたけれど、特に不安はなかった。



材料費はゼロ円、製作時間は約2時間、お楽しみ度は満点・・・。

以上、自転車整備『倒立台』作り方教室でした。

生まれて初めて、自転車の『チェーン交換』です。

2014/07/30

カズさん、連載記事に割り込んでごめんなさい。

自転車は45歳から本格的に乗り始めてもう4万㎞近く走っているのに、自分で一度もチェーン交換をしたことがなかった。自転車の師匠からのアドバイスなどを参考にしながら、GT MTBのチェーン交換をしてみた。やって見たら、意外と簡単!

この自転車は以前にチェーン跳びが起きたのを機会に、1999年に15,000㎞でカセットとチェーンを自転車屋さんで交換しただけで、以降24,000㎞の間ブレーキクリーナーとCRCでメンテナンスする以外、何もしていなかった。師匠曰く、『こんなの聞いたことがない・・・』

この作業は、『kinoの自転車日記』より

①   『使用前のチェーンの手入れ CH-HG50』

②   『チェーンの長さと取り付け方』

を参考にさせていただきました。Kinoさん、ありがとうございました。

先月自転車整備台を作ってから、初めての整備になります。



この自転車整備台は、腰痛持ちにはベストな作業高さです。



さらにアウトドアで使うポリタンク置きを椅子に改造して、役に立たなかった自作照明器のキャスター付きスタンドを小さなテーブルに作り変えた。



さらにさらに、手元を明るくするために、古いカメラ用三脚をLED照明器でも付けられるように雲台を改造した。一つだけどこかへ行ってしまった足の先の靴も、白い樹脂の袋ナットを使って修理をした。準備は万端・・・、では始めます。



CN-HG50のロード用チェーンです。MTBはCN-HG40らしいけれど、我々ぐらいのレベルでは、たぶん違いなんか分からないから、まあいいでしょう。アンプルピンが1本付いています。チェーンが1400円ぐらいで、アンプルピンだけ買うと3個入りが600円。チェーンにアンプルピンが1本付いていることを知らずに、3個入りを買ってしまいました。チェーンは防錆のために機械油がべったりと塗ってあって、これをきれいに洗い流します。



師匠はガソリンを使用されていたけれど、有機溶剤(ラッカーシンナー)を瓶に入れて、チェーンを放り込んでシャッフルします。



取り出して、パーツクリーナーで汚れを洗い流して、エアーで吹き飛ばします。



チェーン専用のオイルをしみこませて、準備完了です。このオイルは、結構サラッとしてます。粘った機械オイルより、ごみが付着しにくいかもしれない。



生まれてはじめのことは、何となくドキドキする瞬間です。チェーンカッターで接続ピンを抜いて・・・・



はい、チェーンが切れました。



チェーンの駒数を同じにするために、新旧を並べてみました。古いチェーンはどれぐらい伸びてるかと思ってみたら・・・



ほら、ご覧の通り、チェーンピッチ12.7mmの半分ぐらい伸びている。さあ、チェーンを繋ぎましょう。



チェーンの駒数を同じに切って、アンプルピンを入れて・・・



チェーンカッターで、ピンを押しこんでゆきます。



あとはアンプルの先っぽをポキンと折って(思ったより硬い)、はい完了です。



接続したところの動きが結構渋いので虐めてみたけれど、他の接続ピンと比べてあんまり軽くならない。まあ、しばらく走ってから様子を見ることにしましょう。



ギヤーを色々と変えて、切り替えも問題なく洗浄作業完了です。以前より、チェーンの音が軽やかになったような気がします。



試しに、酷使してきたチェーンを、有機溶剤に放り込んでシャッフルしてみた。一日放置したのが、この写真です。すごい、底に汚れが溜まってます。こんなのをチェーンにくっ付けて走ってたのか・・・!



参考までに、これがHGの新しく交換したチェーンで・・・



こっちが交換した古いIGチェーンです。互換性についての詳細は分からないけれど、特に問題はないようです。どこが違うのかよく見ると、IGチェーンはリーフの12時-3時・6時-9時のところが面取りしてある。変速の時に、何かの働きをしているのかな?



さて、これでお終いなんだけれど、ついでに新しい自転車『RALEIGH CLASSICS』のチェーンも洗ってみることにした。走行距離は、まだ1,100㎞ぐらいの新品です。まさか洗うためにチェーンを切る訳にもいかないのでディレーラーのアイドラーを外して、少しづつチェーンを有機溶剤の中に入れて、ゴソゴソと動かして洗ってみた。



いやぁ・・・出るは出るは、あっという間に有機溶剤は真っ黒になっていく。



瓶から引き揚げて、パーツクリーナーで汚れを飛ばして・・・



いやぁ・・・、サッパリしました。CN-HG50だと思ってたらCN-HG40が使われていました。違いは判りません。チェーンオイルをしみこませて・・・・



はい、完了です。こっちも回してみると、音が少し軽やかになったように思います。



この画像は、このチェーンを洗った有機溶剤を一晩おいたものです。GTのチェーンを洗ったのは一晩で沈殿したのに、こっちはいつまでも濁っている。何が違うんだろうか?汚れの粒子が小さくて、沈殿しないのかな?わかりません。

長くなるけれど、もう一つ宿題が残ってる。車にぶつかられて曲がったGT MTBの左クランクを交換しないといけない。



こっちは曲がった方と反対側だけれど・・・・・



このクランク、どういうわけか角穴の向きが一般の物と45°違う。調べてみるとSR SUNTOURのクランクがこの角度だと分かった。でも、探してみても左側だけなんて手に入りそうにない。片側だけでいいのに右側もギヤーも交換しないといけないというのは、年金生活者にとっては困ったもんです。銀輪亭のスクラップから、探してみるか!ないだろうなぁ・・・。

トゥクリップペダル『Shimano 105』がやって来た。

2014/05/14

またまた、ペダルのお話です。

この記事は『60歳からの青春』4月3日の記事のコピーです。

私がWellgo LU-953のペダルで悪戦苦闘しているのをブログで知って、私の友人Maeda君が、使わずに冬眠しているトゥクリップペダル『Shimano 105』とSpecializedの靴を譲ってくれた。箱を開けた途端、『う~ン、カッコいいなあ・・・』。



これがShimano 105のペダルだ。今はWeb画像で検索しても、ピンディングタイプしか出てこない。なんてきれいなんだろう・・・。



これがMTB用の武骨なWellgo LU-953だ。Shimano105は、新しい自転車がやってきてから使おうと思っていたけれど・・・



待ちきれずに、GT MTBに取り付けてしまった。なんだかこのペダルを踏むと、もっと走れそうな気がするのは、気のせいだろうか?



以前のWellgo-953ペダルと重心位置がかなり違うので、普段は完全に180°裏返ってしまう。小さな蹴返しは付いているけれど、今までよりはもうちょっと足先に目が必要な気がする。

さて、走ってみました。気持ちよ~く走れる予定だったのに、これがなかなか難しい。詳しくは、『桃の花・・・・』の4月2日のブログでも書いたので、ぜひご覧ください。結果はピンクのフットサル用シューズで、無事解決しました。



さてお次は、自転車用シューズのお話です。私のトゥクリップペダルは・・・擬きで、本当の姿ではありません。本物は・・・



シューズの裏に、こんなシュープレートと言うのが付いて、この中央の溝が・・・

 



Shimano105と書かれてある板に・・・



こんなふうに入り込む。これでベルトで締めると、走りながらベルトを弛めるか靴が脱げない限り永遠に足とペダルはくっ付いたままだ。30年前にロードバイクに乗ってた友達も、この構造で走ってたって言ってたなあ~。競輪の自転車はこういう構造らしいけれど、これはもう絶対に私には無理です。



Specializedの靴の裏は、もうシュープレートが付かないように滑り止め靴底が貼り付けてある。早速フットサル用の桃色の靴と、履き比べてみた。ペダルに突っ込むのも、足をペダルから抜くのもまったく問題は無い。靴底が固いので、ペダルをしっかり踏めるししっかりと引上げができる。さすが、自転車用シューズだと思った。

世間ではランドナー以外は、ロードバイクもマウンテンバイクもビンディングペダルに変わってきている。でもまあ、古式豊かなトゥクリップペダル擬きの良さを気のすむまで楽しんでみる事にしましょう。でも、いつかはビンディングペダルに行くかもしれないョ!

2014年5月14日追記

このペダルの樹脂製アロイは、ほんの10日間の命だった。ポッキリト折れてしまった。そのことを知った元の持ち主、『アッやっぱりね、樹脂は20年もたつと劣化してくるなぁ・・・』だって。せめて10年ぐらい前のペダルだと思っていました。



折れたアロイです。



市販のチタン合金のアロイにちょっと手を加えて・・・



はい、アロイの修理交換は完了です。

自転車のペダルを『メンテナンス』してみよう!

2014/05/14

この記事は『60歳からの青春』3月19日のコピーです。

2月の自動車との事故で、左側ペダルのケージが大きく曲がってしまって、クランクも少しばかり曲がった。寸でのところで車のバンパーが直接足に当たらず、ケージとクランクの変形が足と体を守ってくれた。

そこでこの際恩あるペダルを、修理することにした。このWellgo LU-953というペダル、いつ買ったか全然覚えていないけれど、おそらく15年ぐらいは使っていると思う。昨年変な音がするのでキャップを外したら錆汁が出てきて、その時はパーツクリーナーで内部を洗浄し、グリースを詰め込んだだけでキャップをしてしまった。それ以外、約15年間まったくノーメンテナンス!自慢にも何にもならないんだけれど、とにかくやってみましょう。参考にしたのが、Bookmarkにある『Kinoの自転車日記』だ。この方のブログはすごい。ペダルだけでも20以上の記事がある。時々記事にコメントをするのだけれど、丁寧に返事を頂く。このブログを見ていると、何でもできそうな気がするので不思議だ。本になっている整備書なんかより、遥かに詳しいし写真も綺麗だ。ペダルのメンテナンスを決心したのも、このブログが背中を押してくれたからに他ならない。



これが左側のペダルで、ケージが大きく内側に湾曲している。



黄色いアルミのケージを外して、樹脂製のエンドキャップを外してみた。数か月前のグリースアップで、中は油が廻っているように見える。



12mmボックスレンチでナットを外し、回り止めワッシャを抜き取り、ベアリングのボールを押さえているナットを外した。



とりあえずグリースをふき取って並べてみた。



本体の外側をパーツクリーナーで洗うと、ベアリングが当たる部分が見える。



本体のクランク側、同じようにきれいにお掃除をした。



ところがシャフト側を良く見ると、ベアリングのボールが転がる面が、月面の様に痘痕になっている。こりゃあひぃどい。実は組み立てている時は全然気が付かず、そのまま組み付けてしまった。写真をパソコンで見て、初めて気が付いた。目が悪いというのは、本当につらいなぁ~。



こちらはナット側の、ボールが転がる面だ。シャフト側ほどではないけれど、やはり荒れている。



さすがにボールは硬いだけあって、まったくの無傷・・・かな?。



さて、とにかく組み付けましょう。今日は、いつもの木工作業台が自転車リペアショップに変身した。でも、『Kinoの自転車日記』のリペアショップは、もうびっくりするぐらい清潔です。まるで病院の手術室の様で、ステンレスの皿の中で部品がまっ白い布の上に並んでいます。ピンセットまであるんだから、ぜひご覧あれ・・・。



ボールが転がる面にグリースを塗って、13個のボールを並べていきます。Kinoさんはボールをピンセットで挟んで並べるようだけれど、私はキリの先にグリースをちょっと付けて、それを糊代わりにしてボールをくっ付けて並べた。くっ付いたと思ったらころりとボールが床に落ちて、探すのに大騒ぎをした。そして次にシャフトを突っ込んで、反対側に同じようにボールを並べていきます。



ボールを押さえるナットを指先でねじ込んで・・・



廻り止めのワッシャを入れて・・・



最後に、ナットを組み付けます。こう書いてしまうと簡単なんだけれど、これがなかなか難しい。何が難しいかと言うと、ボールを押さえるナットの締め加減だ。このナットをちょうどガタが無く軽く回る位置にして、最後のナットを締め付けると硬くて回らなくなってしまう。



ここまで来て、kinoさんのブログに紹介されているCampagnoloのペダルと、構造がかなり違うことに気が付いた。Campaは、エンドキャップが付いていない時、この奥側のボールを押さえるナットが工具で回せる。私のWellgoは、奥のナットも最後のナットも本体の中に埋まっている。手前は12mmのボックスレンチで締められるけれど、奥の15mmのナットは、写真の様にドライバーを突っ込んで回すしかない。

最後の押さえのナットで締めた時にちょうど良いように、奥のナットをほんのわずかガタがあるようにする必要がある。調整と言っても、本当にナットをほんのわずか締めたり弛めたり・・・。たぶん10回以上繰り返したと思う。締めすぎるとゴロゴロとした感じがあるし、緩いとカタカタ遊びがある。そのちょうどその中間にセットした。



最後にもう少しグリースを詰め込んで、樹脂のキャップを閉めてお終い。



ようやく両側を組み上げて次はケージの取り付けに移った。そうそう、ひん曲がったケージを、反対側のケージを見本にして元の形に近いところまで直した。Campaは、ケージを外さなくてもメンテナンスガできるように、ケージの形状に工夫がされている。さすがイタリアの名門Campa・・・!ところがWellgo君、ケージを取り付ける皿ネジが、うまく入らない。



よく見ると、ネジ山(右側)が少し痛んでいる。無理すると相手のアルミのたて込みネジが傷んでしまう。よく似たサイズの皿ビス(左側)を持ってきて・・・



ネジの長い分をやすりで削って・・・



何とか、同じような皿ネジにすることができた。



組み付け完了!さて、自転車のクランクに取り付けましょう。



少しばかり曲がったクランクも、直してみた。しかしそんなに簡単には、元に戻らない。万力で締めて木ハンマーで叩いて、また万力で締めて木ハンマーで・・・を何回か繰り返したら、何とかペダルのすりこぎぎ運動がほとんど気にならないぐらいまで修正ができた。まあ、これぐらいにしておきましょう。

さて試運転に、近くのGIANTのお店まで散歩に行ってきました。なかなか、快調です。でもまあ、シャフト側にできた痘痕は消えたわけではないので、本調子ではないことは確かだな。

それぞれの『ヘルメット』に助けられた貴重な思い出。

2014/05/14

この記事は、『60歳からの青春』3月9日のコピーです。

2月23日に一旦停止無視の車に当てられ、またまたヘルメットに助けてもらった。

モーターバイク等自動二輪は、ヘルメット着用が義務付けられている。同じ二輪でも自転車となると、同乗させている子供に対して着用が努力義務になっている程度で、スポーツバイクに乗っている人以外でヘルメットを着用している人は、地方都市の学生さん以外いまだかつて見たことが無い。私とヘルメットとの付き合いは結構長く、今回の事故も含めて随分と怪我や命を助けられている。



このヘルメットは、私がカヌーを始めた時に購入したもので、35歳の頃だったと思う。カヌーをご存知ない方にはわからないけれど、カヌーが裏返った時に川底の岩などから頭を守ってくれる必須の道具だ。



だんだんと急流を楽しむようになって、さらに安全性の高いヘルメットを使うようになった。



ヘルメットはあちこち小さな傷だらけだけれど、この傷は近くの猪名川の上流で護岸のコンクリートが崩れて川底に沈んでいて、そのコンクリートに頭をぶつけた時の傷だ。傷跡から見て、おそらくコンクリートから鉄筋が飛び出していたと思う。もしもヘルメットが無かったら、今こうしてはいられなかっただろうし、ヘルメットにチンガードを付けていなかったら、片目を失っていたと思う。血だらけの私の顔を仲間が笑いながら河原で応急手当てして、川下りを最後まで続けた。そのあと確か仲間に武庫川病院まで運んでもらって、額を5針縫われた。お医者さんがカルテに記載するために、どこでどうして怪我をしたか聞かれたけれど、どう説明しても状況を理解してもらえなかった様だった。



更に難易度の高い川下りに挑戦するために買い求めたヘルメットだ。ヨーロッパの川もネパールのランタン川(9月のブログ記事参照)も、これで下った。アメフト用のチンガードを無理やり取り付けた。それほど大きな事故は起こさなかったけれど、川底を何度かゴリゴリと擦って、頭を守ってくれた。



まあ、こんなことやってるんだから、だれが考えてもヘルメット無しは自殺行為だと思う。



このヘルメットは45歳の時、腰痛対策の為にマウンテンバイクを買って、西宮まで片道17kmの自転車通勤を始めた時に購入したヘルメットだ。まだまだ自転車用ヘルメットが普及していない時代で、結構高かったように記憶している。このヘルメットは、国道171号線で前につんのめった(実は整備不良でリアのトップギヤーで時々チェーン跳びしているのを無理して乗っていて、チェーン跳びの時に運悪く前のギヤーからチェーンが外れて、空踏みをして転倒した)時も、武庫川の土手の道でペダルを縁石に引っ掛けて土手を自転車と一緒に転がり落ちた時も、一旦停止しない車に左から突っ込まれてボンネットの上を通過して車と植込みの間に頭から落ちた時も、私の頭を守ってくれた。最近はこんなデザインのヘルメットは見なくなった。良く見ると、色も形もカブトガニに似ているなあ・・・。



もう10年以上前になるけれど、ようやく三女にヘルメット着用で、公園以外での自転車の使用を許可した矢先の事だったと思う。夏の暑い日に一日体育館で遊んだ帰りの下り坂道での出来事。初心者の三女は自転車は漕がないといけないと思い、下りで頑張ってペダルを踏んだようだ。スピードについていけず、前につんのめって頭から歩道に落ちた。後ろを付いて走っていた女房は、もうだめだと思ったらしい。その後むっくりと起き上がり、大泣きをしただけで事なきを得た。私が会社から帰ってその話を聞いて、ヘルメットを見て背筋が寒くなった。額のあたりの硬質発泡スチロールが、5mmほど陥没している。この陥没が、娘の命を守ってくれた。再び使わないように、事故後このヘルメットは処分したけれど、ヘルメットなんて本当に安いもんだと思う。命には代えられない。



13年前の、箕面の滝前でのひと時。次女がかぶている青いヘルメットが、何年か後に末娘の命を守ったものだ。この頃、末娘は私のMTBのチャイルドシートに縛り付けていた。

大変残念なことだけれど、娘たちは中学校になった頃から、順番にヘルメットをかぶらなくなった。自分だけヘルメットが恥ずかしいと、部活で皆が自転車で移動したところを、ランニングで行った娘もいる。娘たちには、いづれまた自分の判断でヘルメットをかぶってくれることを願って、『恥ずかしいのが嫌ならかぶらなくても良い、但し何が起きてももう自己責任だからな・・・』と言ってある。

街中を見ると、子供にヘルメットをかぶれと言う前に、大人が率先してヘルメットを着用して、左側通行をしてほしいなあと思う。特にヘルメットを子供にかぶせて、後ろに乗せてママチャリで走ってるお母さん。飛行機の酸素マスクだって、まず大人が酸素マスクを着用してから子供に着用するんだよ。タスマニアの観光高速ボートでも、キャプテンから『事故が起きたらまず親が自分のライフジャケットを着けろ、それができなければ今のうちに子供にライフジャケットを着せておくように・・・』。大人が先に助からないと、大切な子供を助けられないという意味だ。



そろそろ春スキーのシーズンになる。ここ数年競技スキーをやる連中以外でも、ヘルメットを着用しているスキーヤーが増えてきた。今シーズンの戸隠の風景だけれど、約半数近くがヘルメットを着用しているように見える。私の仲間も半数はヘルメットを使っている。

以前はそれほど必要性を感じなかったけれど、今シーズンは意を決してヘルメットを購入した。若いころと比べると滑る日数は激減したけれど、やはり自分の体は自分で守らないといけない。それぞれ目的は違うけれど、5個目のヘルメットになるなぁ~。



歳のせいで私の衝突回避能力が低下したのかもしれないけれど、最近滑る軌道や前方の視認性・視野の違いから、ボーダーと衝突する事が多くなった気がする。私の横の美女は、昨年スキーの転倒が原因で、硬膜下出血を起こして手術をした。そして今シーズンからヘルメットを使うようになったんだけれど、偶然にも私が買ったヘルメットと同じだった。理由を聞いてみたら『50%OFFだったよね・・・』、選んだ理由まで同じだったのには笑ってしまった。

ヘルメットに感謝!

自転車『トゥクリップペダル』のその後。

2014/02/16

本日2014年2月16日より、にわ まことがカテゴリーを追加しました。『サイクリング旅日記』ですが、自転車のメカや走り方や安全に関する記事を、ここで掲載して行こうと思います。それらに関する記事は、どなたでも結構ですからこのカテゴリーに記事を投稿してください。

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結論から言うと、快調そのものです。実は前回のブログをアップした後、たまたま記事を見ていただいた方『山賊総業』さんからコメントを頂いた。子供のころから自転車漬けの人生を歩んでこられた方で、何故か偶然にも豊中の卒業した中学が一緒。大変親切に『トゥクリップペダル』の事を色々と教えていただいた。ペダルにはトゥクリップ用と、トゥクリップにはあまり向かないタイプの物があるようで、私のはその後者でした。ペダルに足を突っ込むことを『ペダルを拾う』と言う事や、専用のペダルには『拾い』やすい様に、『蹴返し』という三角の突起が付いている事等々本当に詳しく教えていただいた。確かに、WEBの画像なんかをよく見ると、付いてる付いてる。『山賊総業』さんに、感謝!

アドバイスに従い、『トゥクリップ』には不向きな私のペダルを向く様に改造てみた。



これが改造前のペダルの『ケージ(枠の事)』で・・・



これが改造後のケージだ。ストラップを通す穴を開けて、ストラップが傷まないように穴の角を滑らかに仕上げた。



そして、『蹴返し』まで付けてしまった。



さて、ペダルに組みつけてみた。これが表で・・・



・・・裏側は、こんな具合だ。『どうだ・・・これでいいか、山賊総業さん!』

気合はともかくとして、実際に坂を走ってみると、足一本で走ってるのに比べて反対の足でペダルを引き上げると、こんなに違うのかと思ってしまう。両足を使ってるからと言って当然引き足の方が弱いからペダルを回すトルクは2倍にはならないけれど、かなり違う。どれぐらい違うのか、ちょっと計算して見たくなった。考え方が正しいかどうかは分かりませんが、あくまでも自己満足の計算ですので、悪しからず・・・。

前回のブログで書いている様に、今までは前ギヤー32T(2速) 後ろギヤー28T(7速) ギヤー比 1.14で箕面の滝道の最大勾配を登っていた。今は前ギヤー32T(2速) はそのままで、後ろギヤー21T(5速) ギヤー比 1.52で何とか登れるようになった。ギヤー比をトルクに見立てるのはちょっと無理があるけれど、30%以上トルクアップしたことになるのかな・・・?。

もう一つの効果と言えば、変速の回数が減った。今までは信号で止まる前に2段ぐらいシフトダウンしてたけれど、引き足を使うと特にシフトダウンの必要が無く、そのまんまで加速して行ける。家を出てから滝道の龍安寺まで後ろはトップギヤー(1速)で走って行って、龍安寺を過ぎたあたりから坂に応じて後ろを1速からだんだん5速までシフトを下げて、そのまんま滝まで上がってしまう。

考え方によっては、DeoreLX7速のディレーラーが、ストラップの780円で10速のディレーラーに生まれ変わったようなもんか? 7速ディレーラーは部品を何から何まで総替えしないと8速以上にならないのに、なんだかずいぶんとお得な買い物をしたような気分になって来たなぁ。幸せ感の、費用対効果は抜群の物がありました。

ちょうど昨日、自転車屋『銀輪亭』に集まるおっさん連中のミーティング(飲み会ではない、健全な集まり)があった。そこで改造前のトゥクリップペダルを自慢してたら、我らが世話焼きボス猿のカズさんが、『・・・それなら、もっとサドルを高くしろ・・・』と言って、股関節までの高さとMTBのサドルの高さを測って、『いきなりあげると危ないから、まずは5cm上げたほうが良いなあ・・・』と言ってくれた。地面に爪先が着くか着かないかぐらいだったけど、サドルはまだ低かったんだ。短足かどうかは別にして、股関節高さ88cmだそうだ。

参考資料:

私のトゥクリップペダルは、本物ではありません。本物は靴裏にシュープレートという板が付いていて、ストラップを弛めないと絶対に足がペダルから外れない構造です。そんなもの、怖くって私には土台無理です。競輪の選手なんかはこれの様ですね。痛いだろうああ、落車してもそのまんま滑ってく・・・。詳しくは『茨城県サイクリング協会』のHPをご覧ください。そこまでぼろくそに言わなくても良いのにと言うぐらい、『トゥクリップペダル』は危険だから普及させるなと書いてあります。

もう一つ、前出の『山賊総業』さんのブログ『MY MAPS 私の地図』は、昭和30年頃から以降の大阪北摂豊中の歴史書です。『熊野田』という地名が、『田野熊』と印刷されている。若い人は『くまのだ・・・』と読むけれど、古式正しくは『くまんだ』と読みます。懐かしく、とっても面白いです。ぜひご覧あれ!

以上、報告を終わります。

自転車を『トウクリップペダル』に改造した。

2014/02/16

この記事は、BOOKMARKS『60歳からの青春』2014年2月9日の記事です。

17年前に購入したMTBにどんなペダルが付いてたかは忘れてしまったけれど、時々ペダルを踏み外すのでちょっと面の大きめのペダルと交換をした。それでもまだ踏み外すので、爪先のところがちょっと引っかかるハーフクリップを取り付けた。



元々はトウクリップペダル用の物で、当時は何故ストラップを付けるのかも考えずに、ストラップを通すところを切り落として、ハーフクリップにして機嫌よく走ってた。昨年の5月頃だったか、箕面の滝前で知り合った友達に、『ペダルは踏むんじゃあなくて、回さなあきません・・・』と教えてもらった。ちょうど日帰りツーリングを始めた頃で、回すのを心がけて走るようになった。それまでは時計の文字盤で言うと1時から5時の間ペダルに力を掛けていたのが、このアドバイスでまあ11時から7時ぐらいまではペダルに力を掛けられるようになった。確かにこの方が、楽に走れる・・・様な気がする。

ところが最近よく見かけるロードバイクは、信号待ちから発信する時、『パチン・・』と小気味よい音を立ててスタートしてゆく。そうか、これがスキーでいうビンディングか・・・!1月の初詣で松尾大社まで一緒に走った仲間のロードバイクも、この『パチン』を装着している。カッコいいなぁ・・・!でも、外すの忘れてひっくり返りそうだし、靴も腐った運動靴では乗れないし、やっぱりいろいろと物入りだなぁ・・・、貧乏ライダーには荷が重い。



ということで、色々と調べてみてトウクリップペダルを試してみる事にした。自転車の道具箱をごそごそ探したら、GTのロゴの入ったトウクリップが出てきた。何故ここに入ってたのかは不明。

残念ながら道具箱にストラップまでは無かったので、ヨドバシカメラで買い求めた。余談だけれど、最近箕面に引っ越したシルベストサイクルには、売ってなかった。そりゃあそうだ、最新のロードバイクに今頃トウクリップペダルを付けるバカもいないだろう。まあ、トウクリップペダルは2~30年までツールドフランスでも使ってたんだから、私には十分過ぎる武器になるかもしれない。

こんな感じに取り付ける事が出来た。

靴を突っ込むとこんな感じになるんだけれど、どうもこのペダルはトウクリップには向かない様だ。ペダルの黄色いプレートのところに、ストラップを通す穴が無い。このまま使い続けると、擦れてストラップが切れるかもしれないなあ・・・。まあ少し走ってみて調子がよさそうなら、ストラップを通す穴を開けよう。黄色い板の材質はアルミだから、何とかなるでしょう。



パッケージの注意事項は、しっかりと読みましょう。一番上は英語だけれど、次はzefalだからたぶんフランス語、次は絶対にドイツ語だ。次は何だ、スペイン語か?もちろん英語を読むと、『前輪の泥除けに、トークリップが当たらないか確認しなさいよ』、次のパラグラフは『どんな状況下にあっても、ストラップをあんまり強く締めちゃあいけないよ・・・』ぐらいの感じかな?



これがパッケージの裏側だけれど、文字が小さくてお年寄りには読めない。写真を写してPCで見れば、ようやく読める。組み立て方や使い方や注意事項が、やたらと回りくどく書いてある。もう少しユーザーフレンドリーに表現できないかなぁ・・・欧米人よ!。

最後の画像です。Dは何を言ってるんだろう?この矢印の向きは何だ? 解説を読んでもよく分からない。Eは靴を抜くときを言ってるのかな? 要するに『何度かひっくり返って痛い目にあって、ちょうど良いストラップの締めの強さとリリースの方法をマスターしなさい・・・』って言ってるんでしょう。さすがフランス人、御親切にありがとうございます。では、これから出陣です。今日はこれにてお終い。

 結果中間報告

翌日、早速毎朝の日課の箕面滝道を駆け上がった。昨日降り積もった雪も朝からの雨で融けてしまい、今朝は滝の前のベンチに誰かが作った雪だるまの残骸が物悲しく座っていた。

果たしてトウストラップの効果はいかに・・・。

結論から言うと、とっても良い感じだ。そのまま引き上げると少し足の裏がペダルから浮く感じがするけど、爪先を少し起こす様にして引き上げると、しっかりとペダルと靴がくっ付いている。

いつもの坂で徐々にギヤーを落しながら登ってみた。なんと、いつもより1段高速側のギヤーで一番きつい坂が登れる。もう少し厳密に言えば・・・。

前ギヤー32T(2速) 後ろギヤー28T(7速) ギヤー比 1.14で登っていた坂を、前ギヤー32T(2速) 後ろギヤー24T(6速) ギヤー比1.33で楽に上がれた。この差は大きいぞ、780円の効果は絶大、暗峠もなんのその・・・、とはいかないか!まあ今日は初日だから、頑張って練習して慣れてくれば、もう少し走れるかもしれないなあ・・・。

良いことばかりではありません。悪いと言うほどでもないけれど、発進してペダルに足を乗せる時に、ペダルの重量バランスの関係でペダルの角度が垂直以上に回っている。何時の調子で乗せたら、靴がペダルの裏側に乗ってしまう。まあ、慣れればどうということは無いかもしれない。ストラップはそんなに強く締めていないので、外す時もちょっと後ろに抜くようにすれば、簡単に靴は抜ける。私の様に、あまり財政が豊かではない自転車乗りにはお勧めですよ!